薄暮

コムラボ岩澤です。

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薄暮時、部屋の明かりを消して外を眺めてみる。両崖山の稜線がくっきりと空との境目を見せ、オレンジ色から天空の碧色へのグラデーションを楽しめる一時だ。こんな時には、いろんなことが頭をよぎるもので、今日はたまたまソーシャルメディアなどというものがまだ無かった時代のことを思い出した。
当時、私はワークショップやイベントなどを企画開催する市民活動に参加していた。それは少数人のグループで、ほとんど規則らしいものもなく緩い感じの集まりだったが、ただひとつだけ確かなお約束があった。

それは、”自分がやりたいことをやる”というものだった。

ほら、自分自身が体験したいことや楽しみたいことがあっても、それが見つけられないことって、あるでしょ。ならば、自分でやってしまえ!ってことなんだよね。その頃、自分の好きなことは、きっと他にも好きな人がいるだろうと楽観的に考えていたから、ミーティングではメンバー各々が「やりたいこと」を披露し、それが如何に面白いかをアピールしていた。仕組みとして、ひとつの案件について他のメンバーの賛同が得られれば、めでたく採用となり実施に向け動き出すということにしていた。また言い出しっぺが、その企画を切り盛りし、他のメンバーがそれに協力することになっていて「どうしたらいいのよ、これ~」の連発だったけど、自分が好きなことだからね、楽しく苦労したよ。付き物の笑えるボケ話にも事欠かずにね。
そして開催してみれば、イベントの質はともかく、自分と同じ嗜好の人と知り合えるチャンスにはなっていたね。これも楽しみだったな。 

そして今、ここ足利には、ご存知、”頑張らずに頑張っている”ソーシャルアクションのコミュニケーション・ラボがある。
私がコムラボで関わるのは主に、コワーキングスペースを提供している『SPOT3』だが、ここだけ見ても”GreenDrinks足利”、”夜カフェ”、”足利テレビ”が行われていて、ここから様々な企画が動き出している。他にも、ウェブマガジン『あしかがのこと。』、『足利テレビ』、その他多岐にわたるリノベーションのプランなどなど。
私は若くないが、これらの事がとても面白いと感じている。
ソーシャルメディアが進化中の今日、新しいことが生まれてこないほうが不思議だ。

さて、あなたのやりたいことは何だろうか?

おっと、こんなことを書いているうちに、やがて宇宙の黒に染まる空に明るい星も増えてきた。
お腹もすいてきたので、このへんで。

この記事を書いた人

岩澤 茂夫

マハロシステムズ代表 業務システム開発者。気がつけば、まもなく自分も高齢者のお仲間に。なので近ごろ特に気になるテーマといえば、高齢化社会。まずは、自分なりのサバイバルを探求中。