和歌山県高野山で行われた「地方創生会議」へ行ってきました

高野山大師協会を会場に行われた「地方創生会議」

高野山大師協会を会場に行われた「地方創生会議」


コムラボ代表理事の山田です。6月10日、11日と2日間にかけて行われた「地方創生会議」へ行ってきました。場所は和歌山県伊都郡高野町にある高野山。「たかの」ではなく「こうや」です。友人に高野姓がいるので発音する前に脳内変換かけないとあやうく言ってしまいそうになり注意が必要です。今から1300年ほど前の平安時代に空海(弘法大師)が開いたとされる真言宗の総本山。子どもの頃、歴史の授業で教えて貰ったような・・・と。

地方創生会議は、クラウドファンディングのCAMPFIREで発起人の小幡和輝さんが400万円以上(6/13時点)集め、開催されました。

地方創生会議は47都道府県すべてがつながる場所です。 民間企業・自治体職員・フリーランス・クリエイター・学生 など 全国に散らばる、地域が大好きな人が高野山に集まる。 地方創生のプラットフォームがここに。

イベントは2つの柱から成り立ってます。1つは「地方創生x〇〇」で様々なプレイヤーが登壇する6種類のトークセッション。もう1つは「地方創生アワード」として、登壇者を募り、発表者の中からアワードを選ぶ。受賞者にはみんなの夢AWARD8 3次選考へのシード権や、ファンドの出資交渉権が与えられます。

地方創生会議会場の「高野山大師協会」

地方創生会議会場の「高野山大師協会」

地方創生会議は、2日間でこれだけの話がまとまって聞ける、このイベントの発起人が20代中心、参加者も20代(というか大学生)中心というのが魅力的ですが、トークセッションのファシリテーターの力不足が目立ちました。各セッションの話は、どこかで聞いたよね、読んだよねという内容が多かったような。セッションごとで言えば「単体イベントなら東京でもやってませんか」と。自活動の発表を熱心にされる登壇者もいて「それ、この顔ぶれの前に話しても意味あるの?」と思ったことも。なぜ和歌山でやるのか、参加者の属性、イベントの特別感を出すためにどういうことを話せば良いかという視点で喋っていた登壇者は多くなかったのかもしれません(これは自分たちも気をつけねば)。

聞いて良かったなというのは6セッション中、2つ。

「地方創生 × メディア」セッションのソトコト編集長指出さん、ジモコロ編集長柿次郎さん、和歌山経済新聞編集長 平野さんはさすが慣れてます。登壇者が3名ということもあって進行が上手。「まちを編集することでまちの解像度をあげていく」「紙やWebじゃなくても編集力は横展開できる」など、うちのライティング講座受講者に聞かせたい内容でした。足利でもやって欲しい。

「地方創生 × 官民協働」セッションは、この顔ぶれで大丈夫か?という下馬評をひっくり返す盛り上がり。このセッションは平均年齢高めのおっさんずでしたが、ちゃんとやらないとこのセッションはまずいというファシリテーター・登壇者の危機感があったのでは。参加者とのやりとりも多く一体感が一番あったセッションでした。

この2つのセッションに共通するのは、おっさんから若者へのメッセージ性が強かったと思います。

「発見は無限にある。可能性が潰えることは地方都市にはない」ソトコト編集長 指出さん
「知れば知るほど知らないことが増えていく」ジモコロ編集長 柿次郎さん
「どんな人に読んで欲しいかをイメージしよう」和歌山経済新聞編集長 平野さん
「地方活性のためのシェアリングエコノミーではなく、元々人の社会は助け合い。強い力を持った国が統治する時代から本来の形に戻るだけ」一般社団法人シェアリングエコノミー協会 代表理事 上田さん
「50万円で作った会社が8年で上場できるのは良い時代ですよ」株式会社農業総合研究所 代表取締役社長 及川さん
「和歌山に来て良かったではなく、和歌山に来て気づいただけで価値は元々そこにあった」株式会社セールスフォース・ドットコム 吉野さん

「地方創生 × 名産品・6次産業」セッションで、株式会社小西美術工藝社のデービッド・アトキンソンさんが話した「戦後、日本だけが人口ボーナスを得られた。作れば工夫しなくても売れるのが当たり前の人口ボーナス前提で作られている思い込みは常識なんですか」はとても同意します。あちこちで昭和的価値観と新しい価値観の衝突が起こり論争になっています。年長者は「昔は良かった」と古き良きを懐かしみますが、日本の長い歴史で見るとほんの数十年あるかないかのボーナスタイムです。そろそろ不惑が視界に入ってきた私ですが、それでも若者枠として地域で扱われるプレイヤーとして過去の課題と現在の改善と未来をどうしていくかを考え続け、学び続け、活動していきたいと改めて思いました。

今回の地方創生会議は、主催者がクラウドファンディングで開催資金を調達し実現。場所は「ここでやって本当に良いの?」と参加者が口々にする高野山のど真ん中にある高野山大師協会。全国から様々なプレイヤー・若者が集まり共に過ごした2日間という、私は前例を知らない素晴らしいイベントでした。イベント開催できたというところでイベントの目的を満たしてしまったののではないか、運営・中身は改善の余地が結構あるなと思いました。次回開催がどうなるか、このイベントをきっかけにどんな横展開が起こるのか興味深くウオッチしたいです。

「あれ、うちの菩提寺も真言宗じゃ?」と父に聞いたら山田家は「真言宗豊山派」らしくて、総本山は奈良県桜井市の長谷寺のようです。そうはいっても同じ真言宗。イベント参加後に奥の院まで行って弘法大師御廟で去年亡くなった母のお参りをしてきました。

この記事を書いた人

山田 雅俊
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代表理事 山田 雅俊

NPO法人コムラボ 代表理事、Webマガジン「あしかがのこと。」発行人責任者、コワーキングスペース「SPOT3」マスター 。本業はIT系。システム開発、Web製作、ICTサポートの経験を生かし、地方都市における情報格差に対し企業・NPO法人の両方から取り組む。4児の父親。趣味は写真、クルマ。