意外に知らない注意報?警報?

今年は年初めに大雪、先月は大雨。そして昨日今日は台風襲来。
なにかと気象にまつわるエピソードが多いとしかもしれません。

ところで、天気予報やニュース等でよく耳にする「注意報」や「警報」という言葉。
どういう意味合いなのでしょうか?どう言ったときに発令されるのでしょうか?

 

<注意報・警報・特別警報>

気象庁のホームページによると
注意報:災害が起こるおそれのあるとき
警報:重大な災害が起こるおそれのあるとき
さらに、最近運用が始まった
特別警報:重大な災害が起こるおそれが著しく大きいとき
としています。

ちなみに法的には気象業務法第2条第7項において「重大な災害の起るおそれのある旨を警告して行う予報」とされているようです。

 

<「災害が起こるおそれがあるとき」ってどんなとき?>

気象庁のホームページでは「警報・注意報発表基準一覧表」を公開しています。
ここで興味深いことがあります。それは私が現住の足利市、大学時代を過ごした桐生市、生まれ育った富山県とでは基準が違うということ。
抜粋して表を作ってみました。

 

table

見て取れる主な事柄として
・足利市、桐生市は富山県より雨に対しての警戒閾値が高い。
・洪水についても、同じことが言える。
・足利、桐生で比較すると、強風注意報は前者の方が弱風で発令され、暴風警報は後者のほうが弱風で発令される。
(→あれ?かかぁ天下とからっ風ってそんなでもないの?)
・大雪に関する注意報警報は、北関東では24時間降雪量、富山は6時間降雪量で発令。
・乾燥注意報は富山が高湿度で発令される。(化粧品メーカーの美肌県グランプリ上位なのはこのおかげ?)
などなど…

大雪の時のブログでも書きましたが、今年の北関東の大雪。たしかに大雪でしたが、降雪量だけを考えると、雪国から比べれば全く問題のない量。(インフラや備えが全く違うので、大きな混乱となりましたが…)

 

<日頃から様々な情報を収集するクセを>

さすがに注意報・警報等は、なんとなく…ではないようですね。
注意報や警報は業法により、誰でも発令できるわけではありません。
また、避難に関する指示、勧告等も同様。

もちろん、これらが発表されたときはそれらの趣旨に従った行動をとることが、大切でしょう。
一方で、これらの発表はあくまでも各々の基準に達しないと発表されないわけです。
上流域に局地的な大雨が降ったとき、これらの注意報・警報は発表されるのでしょうか?

川の水位は国交省や都道府県単位で発表されている場合が多々あります。
停電や雷の情報は電力会社が提供していることが多いです。
道路沿いの情報は国交省や工事事務所がライブカメラを公開していることがあります。
国交省はXバンドレーダの試験運用の情報を公開しています。
などなど…

<結局…>

注意報・警報は年間を通じて生活していると、意外にも多く発令されているようです。
それらが、発令されたとき身の回りではどのような変化が起きているか?それを注意深く観察しておくことが大切なのかもしれません。
また、様々なサイト等でリアルタイムの情報を収集しても、自ら判断するのは難しいです。
しかし「あそこの道は避けよう」「河川から離れたところへ遊びに行こう」などの回避行動の一助になりうるかもしれませんね。

この記事を書いた人

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出村 哲朗

1987年富山県産。地元の商船高専を卒業まで富山で過ごす。大学編入学で桐生市へ移り住み、現在足利市在住の地方からのIターン組。足利というこの街で全国に通用する生き方・暮らし方・つながりを発信していけたら...と思っています。